停電が長引くと、ポータブル電源の残りが気になって、Starlink をつけっぱなしにしてよいのか迷います。ネットは使いたいけれど、電気は少しでも残しておきたい。そんなときに役に立つのが、「使う時間を決めて、それ以外は止める」という考え方です。
この記事では、Starlink アプリのスリープスケジュールの設定方法と、停電中に電力を節約する使い方の順番をまとめました。
結論
結論:停電中は Starlink を「つけっぱなし」にせず、家族で使う時間を決めて、それ以外は止めるのがいちばん効きます。止め方は、アプリのスリープスケジュール(決まった時間に自動で止める)か、電源を抜く(手で止める)の 2 つです。スリープスケジュールは日本時間ではなく UTC(協定世界時)で設定する点に気をつけてください。
まず知っておきたい、Starlink が使う電気の量
Starlink は、つないでいるあいだずっと電気を使います。公式の仕様では、平均の消費電力は次のとおりです(2026 年 10 月時点)。
| 機種 | 平均の消費電力(公式の仕様) |
|---|---|
| Standard(ホームの標準のキット) | 75〜100W |
| Mini(持ち運べる小型のキット) | 25〜40W |
スマートフォンの充電に比べると、Starlink はずっと多くの電気を使います。しかも、ネットを使っていない時間でも、つながっている限り電気を使い続けます。だからこそ、停電中は「使わない時間は止める」ことが節約の中心になります。
ポータブル電源でどのくらい動かせるかは、電源の容量や使う機器によって変わります。自分の家の組み合わせで目安を知りたいときは、電源シミュレーターを使ってください。
節約の方法は 2 つ
1. スリープスケジュールで決まった時間に止める
スリープスケジュールは、Starlink アプリの設定で、決めた時間に Starlink を自動で休ませる機能です。公式のヘルプセンターでは、使っていないときに電力を節約するための機能と説明されています。
スリープ中は、次のようになります。
- インターネットは使えない
- アンテナの雪を溶かす機能も止まる
- 外出先のアプリから管理(リモートでの操作)ができない
夜のあいだや、日中の決まった時間など、「この時間は使わない」とはっきり決められる場合に向いています。
2. 電源を抜いて手で止める
もうひとつは、使わないときにポータブル電源の出力を切る、またはコンセントを抜く方法です。設定はいりませんが、つなぎ直すたびに Starlink が起動して衛星を探すので、使えるようになるまで少し待つ必要があります。
「次にいつ使うか分からない」「家族がそろったときだけ使う」という場合は、こちらのほうが分かりやすいです。
スリープスケジュールの設定方法
公式のヘルプセンターで案内されている手順は、次のとおりです(2026 年 10 月時点)。
- Starlink アプリを開き、「設定」に移動します。
- 「Starlink」から「スリープスケジュール」の順に選びます。
- 「スリープスケジュールを有効にする」をオンにします。
- 時計の針をドラッグして、Starlink がスリープする時間を決めます。
- 「保存」を押します。
やめるときは、同じ画面で「スリープスケジュールを有効にする」をオフにして保存します。この設定は、家の Starlink の Wi-Fi につながっている人なら誰でも変えられます。
注意
Starlink アプリは、初めの設定では UTC(協定世界時)で時間を表示します。日本時間は UTC より 9 時間進んでいるので、日本時間の 23 時から朝 6 時まで止めたいときは、UTC では 14 時から 21 時と設定します。時間を入れたら、実際に止まる時刻をもう一度確かめてください。
停電してから初めて設定しようとすると、慌てて時間を間違えがちです。台風の前など、時間に余裕があるうちに一度試しておくと安心です。
停電中の「使う時間」の決め方
節約のいちばんの近道は、家族で「ネットを使う時間」を決めておくことです。たとえば、次のような考え方があります。
- 情報を集める時間:朝・昼・夕方など、1 日の中で数回だけつないで、自治体や気象の情報を確かめる
- 連絡の時間:離れた家族と「この時間にメッセージを送る」と決めておく。相手も同じ時間に見るので、つないでいる時間が短くて済む
- 夜は止める:寝ているあいだは使わないので、スリープスケジュールで止める
連絡の時間を決めておくことは、電気の節約だけでなく、相手が「いつ返事が来るか」を予想できる点でも役に立ちます。
ポイント
つないでいるあいだに、スマートフォンやモバイルバッテリーの充電、必要な情報の保存(避難所の地図の画面を保存するなど)をまとめて済ませると、つなぐ回数を減らせます。
ほかにできる節約
Wi-Fi を広げる機器を止める
Starlink のメッシュ(Wi-Fi を家の中に広げる追加のルーター)を使っている場合、停電中は使う部屋をひとつにまとめて、追加のルーターの電源を抜くと、その分の電気を使わずに済みます。
使う機器を絞る
パソコンや大きな画面で動画を見ると、その機器自体も電気を使います。停電中はスマートフォン中心にして、動画より文字の情報を優先すると、ポータブル電源の残りを長く保てます。
冬は雪を溶かす機能に注意
Starlink のアンテナには、雪を溶かす機能があります。公式のヘルプセンターでは、スリープ中は雪を溶かさないため、スリープが終わってから雪が溶けるまでに数時間かかることがあり、雪を取り除く必要がある場合もあると説明されています。雪の多い地域では、夜のあいだに止めると、朝すぐには使えないことがある点を覚えておいてください。
停電の前にやっておくこと
- 未完了: Starlink アプリをスマートフォンに入れ、ログインしておく
- 未完了: スリープスケジュールの画面を一度開き、UTC と日本時間の差を確かめておく
- 未完了: ポータブル電源を満充電にしておく
- 未完了: 家族で「ネットを使う時間」と「連絡する時間」を決めておく
- 未完了: 離れた家族にも、連絡の時間を伝えておく
- 未完了: 電源シミュレーターで、自分の家の組み合わせの目安を確かめておく
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停電中の Starlink の節約は、細かな設定よりも「使う時間を決めて、それ以外は止める」ことがいちばん効きます。止め方は、スリープスケジュールか電源を抜くかの 2 つで、スリープスケジュールは UTC で設定する点だけ注意してください。
停電に備える電源の選び方は「停電時に Starlink は何時間動く?ポータブル電源の容量と電源構成の正解」、台風の前の準備は「台風で停電したら Starlink は使える?直撃前にやる 5 つの準備」、ふだんは安く持っておく方法は「Starlink を一時停止・解約するには?「備えの回線」として安く持つ方法」をご覧ください。