旅行のあいだだけ、冬のあいだだけ、光回線が止まったときだけ。Starlink を毎月は使わない人のために、一時停止(スタンバイモード)と解約の仕組みがあります。
この記事では、2 つの違いと手順、料金のかかり方、端末の返品のルールを、Starlink 公式ヘルプセンターの情報(2026 年 9 月時点)をもとにまとめました。
一時停止と解約の違い
| 項目 | スタンバイモード(一時停止) | 解約 |
|---|---|---|
| 月額 | 1,585 円(2026 年 6 月 18 日から) | かからない |
| 使える通信 | 最大 500kbps の低速。データ量は無制限 | 使えない |
| 高速の通信に戻すとき | アカウントからすぐに再開できる | 地域の状況によっては、すぐに再開できないことがある |
| 端末 | 手元に残る | 購入した端末は手元に残る。レンタルした端末は返す |
| 向いている人 | 災害時や季節だけ使いたい。光回線の予備にしたい | もう使わない |
スタンバイモードは 2025 年 8 月に始まった仕組みで、それまでの一時停止(無料で、通信もできない)はなくなりました。日本の月額は、2026 年 6 月 18 日に 730 円から 1,585 円に上がっています。
スタンバイモードでできること・できないこと
できること
- 最大 500kbps の低速の通信(上り・下りとも。データ量は無制限)
- 携帯が圏外の場所でも、緊急のメッセージを送ったり受け取ったりできる
- Starlink アプリとアカウントの画面をすべて使える(携帯が圏外でも、二段階認証をメールで済ませられる)
- 高速のプランへの切り替え
- ソフトウェアの更新(電源につながっていれば)
500kbps は、文字のメッセージやメール、軽いウェブページを見る程度の速さです。動画やビデオ通話、大きなファイルのやりとりには向きません。
できないこと・注意点
- 高速の通信や、追加のデータ通信は含まれません。
- 移動しながらの利用や、常時の利用、大容量の通信は想定されていません。
- 12 か月以上続けてスタンバイモードにしていると、Starlink の判断で、料金の支払いやプランの変更を求められたり、アカウントへのアクセス以外の通信ができなくなったりする場合があります。
- キャンペーンの対象プランや一部のレンタル端末、一部の機種では使えません。使えない場合は、アプリに一時停止の項目が表示されません。
一時停止のやり方
- starlink.com でアカウントにログインする
- 「サブスクリプション」を選び、一時停止する回線を選ぶ
- 「管理」を選ぶ
- 「現在のサービスを一時停止」を選ぶ
- 「確認」を押す
請求期間が終わる前に一時停止した場合、その請求期間の残りは、今のプランのまま使えます。
ポイント
請求は協定世界時(UTC)が基準です。変更は請求日の午前 0 時(UTC)、つまり日本時間の午前 9 時より前に済ませる必要があります。過ぎてしまうと、変更は次の請求日からになります。
再開のやり方
- starlink.com でアカウントにログインする
- 「サブスクリプション」を選び、再開する回線を選ぶ
- 「管理」を選ぶ
- 「サービスを再開」を選ぶ
- 使うプランを選んで「確定」を押す
再開すると、月額料金が日割りで計算され、すぐに請求されます。
スタンバイモードにしても、ホームプランの枠は確保されません。再開しようとしたときに地域の枠が埋まっていると、もとのホームプランに戻れないことがあります。その場合も、その地域で使えるプランなら、すぐに再開できます。
解約のやり方
- starlink.com でアカウントにログインする
- 「Home」の画面で「Your Subscription」を選び、サービスプランの横の「Manage」を選ぶ
- 「サービスをキャンセル」を押す
- 支払い済みの期間の最後の日まで使え、そのあとは請求されません。
- 変更が反映される前なら、画面の上に出るお知らせの「再開」から取り消せます。
- 公式では最低利用期間のない月額プランとされていて、解約の違約金はありません(一部の地域の特定のオファーを除く)。
- 解約すると、地域の提供状況や容量によっては、すぐに再開できないことがあります。
端末の返品と返金
- 30 日間の返品期間内にキャンセルすれば、端末代の全額返金の対象になります。30 日を過ぎてからの返品は返金されません。
- 返品するには、サブスクリプションをキャンセルする画面で「I would like to return my hardware」にチェックを入れます(表示されない場合は返品の対象外です)。返品用のラベルがメールで届きます(件名は「Your Starlink Return」)。
- 端末を梱包してラベルを貼り、ラベルに書かれた配送業者に渡すと、10〜15 営業日ほどで、端末代と最初の月の料金が返金されます(送料を除く)。
- 正規販売店で買った端末は、購入した店に問い合わせます。
- キャンペーンなどで端末をレンタルした場合は、解約後 30 日以内に、よい状態で返す必要があります。返さないと、端末の代金が全額請求されます。
「備えの回線」として安く持つ使い方
光回線がある家なら、Starlink を普段はスタンバイモードで持ち、光回線が止まったときだけ高速に戻す使い方ができます。1 年の料金の目安は次のとおりです(2026 年 9 月時点の月額で計算。端末代は含みません)。
| 持ち方 | 1 年の料金の目安 |
|---|---|
| ホームプランを毎月使う(月 7,100 円) | 85,200 円 |
| ずっとスタンバイモード(月 1,585 円) | 19,020 円 |
| スタンバイモードで持ち、1 か月だけホームプランに戻す | 約 24,500 円 |
スタンバイモードのままでも、最大 500kbps の低速で文字の連絡はできます。光回線が止まったときの具体的な切り替え方は「地震で光回線が止まったとき、Starlink に切り替える手順」にまとめています。
スタンバイモードのあいだも、月に 1 回は電源を入れて、つながるかどうかとソフトウェアの更新を確かめておくと、いざというときに慌てません。12 か月以上続けてスタンバイモードにしていると制限を受けることがある点と、ホームプランの枠が確保されない点には注意してください。