大雨や台風で家のまわりが水につかると、1 階のコンセントや床に置いた機器は使えなくなります。Starlink を災害の備えとして置くなら、「アンテナ」「ルーター」「電源」をどの高さに置くかを、ハザードマップで自分の家の浸水の深さを確かめてから決めておくと安心です。
この記事では、国のハザードマップポータルサイトの使い方と、想定される浸水の深さに合わせた Starlink の置き場所の決め方をまとめました。
結論
結論:まず「重ねるハザードマップ」で自分の家の想定浸水深(水につかる深さ)を確かめます。浸水が想定される家では、屋内用のルーターとポータブル電源を、想定される深さより高い場所(2 階など)に置くのが基本です。ただし、浸水が深い地域では、ネットより避難が先です。Starlink は「避難の判断と連絡を助ける道具」として備えてください。
まず、ハザードマップで浸水の深さを確かめる
国土交通省の「ハザードマップポータルサイト」には、2 つの調べ方があります。
- 重ねるハザードマップ:洪水・土砂災害・高潮・津波などの危険を、地図や写真に重ねて見られる。住所を入れると、その場所の災害の危険を調べられる
- わがまちハザードマップ:市区町村が作ったハザードマップを見られる
調べる手順
- ハザードマップポータルサイトを開き、「住所から探す」に自分の家の住所を入れます。
- 洪水・内水(雨水があふれる浸水)・高潮・津波のうち、自分の地域に関係するものを表示します。
- 地図の凡例(色の説明)を見て、自分の家の場所の「想定浸水深」を確かめます。
- 市区町村の「わがまちハザードマップ」もあわせて見て、避難所や避難の方向を確かめます。
ポイント
地図の色の分け方は、地図の種類や市区町村によって違うことがあります。色だけで判断せず、必ず凡例の数字(何 m か)を確かめてください。
浸水の深さの目安
国土交通省の資料では、洪水のハザードマップの区切りに 0.5m・3m・5m が使われてきた理由を、次のように説明しています。
| 想定浸水深 | 目安(国土交通省の資料の考え方) | Starlink の機器の置き場所の考え方 |
|---|---|---|
| 0.5m 未満 | 床下の浸水が中心。0.5m は大人が歩いて避難するのが難しくなる目安 | 床に直接置かない。コンセントの位置と延長コードを見直す |
| 0.5m〜3m 未満 | 1 階の床上が浸水する | ルーターと電源は 2 階に置く。1 階に置くなら高い棚の上 |
| 3m〜5m 未満 | 2 階まで浸水する | 家にとどまらず、早めの避難が基本。持ち出せる Mini も検討する |
| 5m 以上 | 2 階が水没する | 家の中の機器は守れない前提で、避難を最優先にする |
浸水が深い地域や、川の近くで家が流されるおそれのある地域では、ネットのために家にとどまるのは危険です。自治体の避難の情報に従って、早めに避難してください。
Starlink の機器ごとの置き場所
Starlink のホームの標準のキット(Standard)は、屋外に置くアンテナ、屋内に置くルーター、電源装置の 3 つに分かれています。公式の仕様(2026 年 10 月時点)では、防水・防じんの等級は次のとおりです。
| 機器 | 公式の仕様の等級 | 置き場所の考え方 |
|---|---|---|
| アンテナ | IP67 | 屋外の、空がよく見える高い場所 |
| ルーター(第 3 世代) | IP56 準拠(防水)、屋内使用向け | 屋内の、想定浸水深より高い場所 |
| 電源装置 | IP66 | ルーターの近く。コンセントの位置も含めて高い場所に |
アンテナ:高い場所は浸水にも障害物にも有利
アンテナは雨や雪にさらされる前提で作られていますが、等級の数字は「一時的に水がかかる・沈む」ことへの強さを示すもので、洪水の水に長く沈んでも使えるという意味ではありません。屋根や 2 階のベランダなど高い場所に置くと、浸水を避けられるだけでなく、木や建物にさえぎられにくくなる利点もあります。
高い場所に置くときは、強い風で飛ばされないよう固定し、置き場所はアプリの障害物チェックで確かめてください。
ルーターと電源:いちばん浸水の影響を受けやすい
ルーターは屋内用で、電源装置はコンセントにつなぎます。浸水すると、たとえアンテナが無事でもネットは使えません。想定浸水深が 0.5m を超える家では、ルーターと電源を 2 階や高い棚に置くことを検討します。
アンテナとルーターをつなぐケーブルの長さは、Standard キットでは 15m です。2 階にルーターを置くなら、アンテナからケーブルが届くかどうかも先に確かめておきます。
停電に備える電源も、高い場所に
浸水する地域では、停電も起きやすくなります。ポータブル電源は、ルーターと同じく高い場所に置いておき、充電もそこでできるようにしておくと、1 階が浸水しても使い続けられます。
PR | 稼働時間は 60W / 22W の連続使用で試算
EcoFlow
DELTA 2
- 容量
- 1,024 Wh
- AC 出力
- 1,500 W
- 重量
- 12 kg
- 電池
- LFP
- Standard 連続
- 約 14.5 時間
- Mini 連続
- 約 42.8 時間
向き:Standard を一晩以上動かす基準機
参考価格 99,800円 前後
価格と在庫を見るJackery
ポータブル電源 1000 New
- 容量
- 1,070 Wh
- AC 出力
- 1,500 W
- 重量
- 10.8 kg
- 電池
- LFP
- Standard 連続
- 約 15.2 時間
- Mini 連続
- 約 44.7 時間
向き:軽さと容量のバランス
参考価格 109,800円 前後
価格と在庫を見るAnker
SOLIX C1000
- 容量
- 1,056 Wh
- AC 出力
- 1,800 W
- 重量
- 12.9 kg
- 電池
- LFP
- Standard 連続
- 約 15.0 時間
- Mini 連続
- 約 44.2 時間
向き:急速充電重視
参考価格 99,900円 前後
価格と在庫を見る浸水が深い地域では「持ち出せる」備えも
想定浸水深が 3m を超える地域では、家にとどまらずに避難することが前提になります。そうした地域では、持ち運べる Starlink Mini を避難先へ持って行く、という備え方もあります。Mini は Wi-Fi が本体に入っていて、公式の仕様では平均の消費電力が 25〜40W です。Mini と Standard の違いは「Starlink Mini と Standard、防災用ならどっち?」で比べています。
置き場所を決めるチェックリスト
- 未完了: 重ねるハザードマップで、家の想定浸水深を確かめた(洪水・内水・高潮・津波)
- 未完了: わがまちハザードマップで、避難所と避難の方向を確かめた
- 未完了: ルーターと電源装置を、想定浸水深より高い場所に置いた
- 未完了: アンテナからルーターまで、ケーブルが届くことを確かめた
- 未完了: ポータブル電源を高い場所に置き、そこで充電できるようにした
- 未完了: 浸水が深い地域では、Starlink より避難を優先することを家族で確かめた
Starlink を災害時の「もう一本の回線」にする
Starlink 公式サイトで最新料金を見るまとめ
浸水しやすい地域で Starlink を備えるときは、まず重ねるハザードマップで自分の家の想定浸水深を確かめ、屋内用のルーターと電源を、その深さより高い場所に置くのが基本です。アンテナは高い場所に置くほど浸水にも障害物にも有利です。ただし、浸水が深い地域では避難が最優先です。
地域の孤立のしやすさは孤立リスク診断、過去の災害は災害カレンダーで確かめられます。設置場所の選び方は「Starlink の設置場所の選び方|アプリで障害物をチェックする方法」、台風の前の準備は「台風で停電したら Starlink は使える?直撃前にやる 5 つの準備」もご覧ください。