平日は街の家、週末は山の家。実家と自宅を行き来している。そんな二拠点の暮らしで Starlink を使うとき、迷いやすいのが「ホームプラン」と「ROAM プラン」のどちらにするかです。
この記事では、Starlink の公式ヘルプセンターと料金(2026 年 10 月時点)をもとに、行き来の頻度に合わせた選び方をまとめました。
結論
結論:ホームプランは登録した 1 つの住所でしか使えません。両方の家でふだんから使うなら「自宅はホーム、もう一方は ROAM」の 2 台、端末を持ち運んで 1 台で済ませたいなら「ROAM 無制限」が基本です。使わない月が多い家は、スタンバイモード(月 1,585 円)で止めておくと費用を抑えられます。
ホームと ROAM の違い
| 項目 | ホーム | ROAM 100GB | ROAM 無制限 |
|---|---|---|---|
| 月額(2026 年 10 月時点) | 7,100 円(一部の地域のホーム 100Mbps は 4,900 円) | 6,920 円 | 15,600 円 |
| 使える場所 | アカウントに登録した住所だけ | 国内の、Starlink が使える場所 | 国内の、Starlink が使える場所 |
| データ量 | 無制限 | 月 100GB。超えると低速で無制限 | 無制限 |
| 向いている使い方 | 1 つの家に置きっぱなし | ときどき持ち出す、使う量が少ない | あちこちに持ち運んで、たくさん使う |
公式ヘルプセンターでは、ホームプランは「固定された陸上の住所での個人または世帯による使用」が目的で、ローミング(登録住所以外での利用)には対応していないと説明されています。別の住所や旅行先で使うには、ROAM プランが必要です。
なお日本では、陸上で走っている車の中から使う「移動中の利用」は、どのプランでも認められていません。ROAM でも、止まった場所で使います。
ホーム 1 本で両方の家を行き来できない理由
「住所を変えながら 1 本のホームプランで使えばいい」と考えたくなりますが、おすすめできません。公式ヘルプセンターには、次のように書かれています。
- サービス提供先住所を変えると、前の場所でのサービスは使えなくなり、その住所に戻れない場合がある
- 変更先の地域が定員に達していると、住所の変更そのものが失敗することがある
- 登録した住所から離れた場所で使うと、アプリに「サービス提供先住所から離れすぎています」と出て、通信が止まる
ホームプランは地域ごとに使える人数に上限があるため、住所を行ったり来たりする使い方には向いていません。住所の変更は、引っ越しのように「住む場所が変わったとき」に使う手続きと考えてください。
行き来のしかた別、4 つの組み合わせ
組み合わせ 1:自宅はホーム、もう一方は ROAM 100GB(端末 2 台)
両方の家に端末を置きっぱなしにできるので、行くたびに設置し直す手間がありません。もう一方の家の使用量が月 100GB に収まるなら、月額の合計は 7,100 円 + 6,920 円 = 14,020 円です。
使わない月が続くなら、ROAM の側をスタンバイモードにすると、その月は 7,100 円 + 1,585 円 = 8,685 円になります。
組み合わせ 2:両方の家をホームで契約(端末 2 台)
両方の家でたくさん使い、どちらにも長く住むなら、2 本ともホームプランにする方法もあります。月額は 7,100 円 × 2 = 14,200 円です。公式ヘルプセンターによると、複数のキットを持っている人は、1 台の住所を変えても、ほかのキットの住所には影響しません。両方の住所で、ホームプランに空きがあることが条件です。
組み合わせ 3:ROAM 無制限 1 本を持ち運ぶ(端末 1 台)
端末を 1 台だけ買い、行く先々に持って行く方法です。月額は 15,600 円です。端末代は 1 台分で済みますが、行くたびにアンテナを空の見える場所に置き直し、配線する手間がかかります。持ち運びやすさを重視するなら、小型の Starlink Mini を選ぶ人もいます。
組み合わせ 4:ROAM 100GB 1 本を持ち運ぶ(端末 1 台)
月額 6,920 円といちばん安く済みますが、2 つの家の使用量の合計が月 100GB を超えると低速になります。たとえば 4K の動画に必要な 15Mbps で 1 時間見続けると、計算上は約 6.75GB を使います。動画を毎日見る家族がいるなら、足りなくなることがあります。メールや調べもの、ビデオ会議がたまにある程度の人向けです。
| 組み合わせ | 端末 | 月額の合計 | 向いている人 |
|---|---|---|---|
| 1. ホーム + ROAM 100GB | 2 台 | 14,020 円(使わない月は 8,685 円) | 週末や季節ごとに通う。設置し直したくない |
| 2. ホーム + ホーム | 2 台 | 14,200 円 | どちらにも長くいて、どちらでもたくさん使う |
| 3. ROAM 無制限を持ち運ぶ | 1 台 | 15,600 円 | 行き先が多い。毎回の設置が苦にならない |
| 4. ROAM 100GB を持ち運ぶ | 1 台 | 6,920 円 | 使う量が少ない。メールや調べものが中心 |
月額は 2026 年 10 月時点の公式の料金です。端末代は組み合わせによって 1 台分か 2 台分かが変わるので、下の料金表で確かめてください。
| プラン | 月額 | データ | 向いている人 |
|---|---|---|---|
| ホーム 100Mbps | 4,900円 | 無制限(速度は最大 100Mbps) | 自宅の固定回線代わり。速度より価格を優先したい人 |
| ホーム | 7,100円 | 無制限(速度は最大 400Mbps 超) | 自宅で常用しつつ、災害時の主回線にもしたい人 |
| ROAM 100GB | 6,920円 | 100GB/月(使い切った後は低速で無制限) | 普段は使わず、災害・停電時や旅行時だけ使いたい人 |
| ROAM 無制限 | 15,600円 | 無制限 | 車中泊・二拠点で毎月たくさん使う人 |
2026年9月時点の料金。最新は公式サイトで確認してください。
スタンバイモードを上手に使う
スタンバイモード(一時停止)は、月 1,585 円で契約を残しておける仕組みです(2026 年 6 月 18 日から)。最大 500kbps の低速の通信は無制限に使えるので、メッセージアプリの連絡や、防犯カメラの通知程度なら届きます。公式ヘルプセンターでも、ROAM プランはスタンバイモードで一時停止と再開ができると案内されています。
注意
スタンバイモードにしても、ホームプランの枠は確保されません。地域の定員に達している場所では、止めたあとすぐに高速のプランに戻せない可能性があります。別荘側をホームプランにしている人は、止める前に気をつけてください。
一時停止の手順や注意点は「Starlink を一時停止・解約するには?」で詳しく解説しています。
二拠点で使う前に確かめること
- 未完了: 両方の住所が、Starlink の提供状況マップでサービス提供中になっているか
- 未完了: 両方の家に、空がよく見える置き場所があるか(アプリの障害物チェックで確かめる)
- 未完了: 持ち運ぶなら、毎回アンテナを置き直せる場所と、電源をとれる場所があるか
- 未完了: 留守のあいだの電源をどうするか(つけっぱなしにするか、ブレーカーを落とすか)
- 未完了: 留守の家で使う月と使わない月が、だいたい何か月ずつあるか
最低利用期間はありません(一部の地域の特定のオファーを除く)。30 日間のお試しもあるので、まずは 1 台で始めて、もう一方の家での使い方を確かめてから 2 台目を考える進め方もできます。
Starlink を災害時の「もう一本の回線」にする
Starlink 公式サイトで最新料金を見るまとめ
二拠点で Starlink を使うときは、「ホームは 1 つの住所だけ」というルールを前提に考えます。両方の家に置きっぱなしにしたいなら端末 2 台、1 台を持ち運ぶなら ROAM プランです。使わない月が多い家は、スタンバイモードで止めておくと、年間の費用をかなり抑えられます。
引っ越しで住所を変えるときの手順は「引っ越しが多い人こそ Starlink」、ほかの回線との費用の比べ方は「光回線・ホームルーター・Starlink の年間費用を比べる」、プランごとの料金は料金早見表もあわせてご覧ください。